コンテンツへスキップ
不動産の賃貸や販売をお客様に訴求するには、店頭や実際の物件に添える看板が非常に効果的です。
せっかく設置する看板ですから、より効果的な訴求をしたいですよね。
では実際に、どのようなデザインにすればよりよく物件を宣伝し、興味を引くことができるのかご存知でしょうか?
今回は不動産向けの看板の宣伝力をぐっとアップするデザインのコツについて、フォントや文字の大きさ、情報、レイアウトまで解説していきます。
不動産の看板にはどんな種類があるの?
不動産用の看板は、設置場所や形状、素材によって、大きく以下の4つの種類に分けられます。
- 置き看板(スタンドタイプ)
- 外壁設置(プレート看板)
- のぼり旗・横断幕
- 仮囲いシート
目的や用途に合わせて最適なものを設置することによって、物件を探している人に効果的に不動産の存在や価値を訴求することができます。
それでは一つずつ、具体的にどのような看板なのか見ていきましょう。
1. 置き看板|スタンドタイプ
A型看板とも呼ばれているスタンドタイプの置き看板は、モデルルームやオープンルームの案内などによく使われています。
汎用的な「オープンルームはこちら」のような定型文の看板を使い回すケースや、ポスターパネルタイプの看板に物件の見どころをまとめたポスターを挿入した看板を設置することもあります。
置き型看板は手軽さと配置できる情報量の多さから、不動産の物件の近くに案内として設置されるだけでなく、店舗の店頭に複数の物件情報を掲示するのにも使用されます。
ポスターパネルスタンド A1
▼特徴
- 防雨仕様で屋外での使用に対応
- A1サイズのポスターで大きくはっきりと見やすい
- 全面アルミ製で軽量かつ丈夫な構造に
A1のポスター全面に情報を掲載できるだけでなく、工夫次第でA4横置きの物件情報が8つ掲載できます。
防雨仕様ですがポスターの保護のため防水加工またはラミネート加工をおすすめします。
色 |
シルバー |
サイズ |
W635mm×H1200mm×D750mm |
原稿サイズ |
W594mm×H841mm |
表示画面 |
W575mm×H820mm |
材質 |
本体:アルミ 面板:亜鉛板 |
取付方法 |
グリップ開閉 |
価格 |
8,500~10,656円(税込) |
2. 外壁設置|プレート看板
モデルルームや賃貸物件などの外壁に設置するアルミ複合板製の看板です。主に「入居者募集中」のメッセージと、不動産を管理している会社名、不動産に対するお問い合わせ先の電話番号などを記載します。
入居者・テナント募集のため、W600mm×H450mmの大きさで、遠くからよく目立つデザインのテンプレートが使われます。
また、野外に設置する丈夫なアルミ複合板製の看板なので、入居者募集だけでなく駐車場の注意書きなどフェンスに設置しての使用もできます。
プレート看板 「新規 入居者募集」
▼特徴
- 厚さ3mmの丈夫なアルミ複合板を使用
- UVカットラミネート付でキレイな印刷が長持ち!
- 軽く丈夫で簡単に持ち運べ、取り付けも簡単
ご購入時にデザインや掲載内容などをお知らせください。印刷して納品いたします。四隅穴あけ加工や裏面テープ加工にも対応しております。
本体サイズ |
W600mm×H450mm 厚さ:3.0mm |
材質 |
アルミ複合板(屋外対応)、PVC印刷仕上げ |
オプション |
穴あけ加工無料 |
価格 |
5,072~5,402円(税込) |
3. のぼり旗・横断幕
のぼり旗や横断幕は布製の看板といえます。
のぼり旗は主に販売中の不動産物件の敷地内などに設置して、内見希望のお客様に物件の位置を知らせるなどの目的で使用されます。
横断幕は物件に直接設置して、物件位置を知らせたり、入居者・テナント募集をアピールするのに使用します。
どちらも布製ですが、一般的にはテトロンポンジと呼ばれるポリエステル生地を使用しています。軽量でよく風になびき、かつ水濡れに強く丈夫な素材です。
そのため、雨天でも野外に設置したままで大丈夫なだけでなく、長期間の使用に耐えます。
4. 仮囲いシート
ここまでの3種類はすでに完成している物件に設置する看板でしたが、仮囲いシートは建築中の物件の周囲に設置する仮囲いの上に物件の案内を印刷する種類の看板です。
仮囲いは工事現場全体を囲って背が高く幅も広く大きなスペースが確保できるため、建築中の不動産について、訴求ポイントや完成イメージ、価格帯、部屋の間取りなどさまざまな情報を掲示することができます。
建築中の分譲マンションなどでよく使用されています。
宣伝力をアップする看板デザインの6つのコツ
看板はその形や素材も大切ですが、デザインも重要です。せっかく看板を設置してもデザインに問題があるせいで内容が伝わらないのでは、設置した意味がありません。
看板の宣伝力をアップするためには、場に応じた色とフォント、情報の配置が大切です。それでは具体的に、看板デザインに大切な6つのコツについて解説していきましょう。
1. 色|視認しやすくイメージに合う色を選ぼう
コーポレートカラーやロゴがある場合は、それにあわせて色の近いベースカラーを選択すると、看板全体がまとまったイメージになり、印象に残りやすくなります。
また、彩度がはっきりとした看板は遠くからでも視認しやすく、目を引きます。
建物と同系色にするとまとまりが良くなりますが、一方で看板が埋没してしまう可能性があります。不動産向けの看板は情報伝達が大切なので、パステルカラーなどは避けてはっきりとした色使いが良いでしょう。
その中でも、オレンジや赤は情熱的なイメージや明るさ、緑は癒やしや爽やかさなど、青は知的なイメージや落ち着いた雰囲気を持つので、物件のターゲット層のイメージに合う色を選ぶと良いでしょう
2. フォント|可読性の高いフォントを使おう
看板は情報を伝達するためのものなので、通行中の短い時間に正確に情報が読み取れるように、可読性を重視したフォント選びが大切です。
看板のロゴ部分以外は過度にデザイン性が高いフォントや、横線が細くなる明朝体は避けたほうが良いでしょう。
看板の上方部分に使用する場合、文字を構成する線の太さが均一で、夜間でもしっかりと視認しやすいゴシック体が最適です。
3. 文字のサイズ|伝えたいことははっきりと
もっとも伝えたい情報をはっきりと大きなフォントでアピールすることが大切です。
不動産向けの看板であれば、必要となる情報は以下の3つです。
・入居・テナント募集
・管理している不動産会社の社名
・不動産会社の電話番号
この中で「新築」「内見歓迎」「入居者募集中」「テナント募集中」などが一番大きな文字になります。
社名と電話番号は視認できる大きさであれば、募集の文字を邪魔しないサイズで下部にまとめると良いでしょう。場合によってはQRコードなどを添えることもあります。
知っておきたい! 看板文字の最適なサイズとは?
看板との距離によって、看板に表示するのに適切な文字の大きさは異なります。
国土交通省の「公共交通機関の旅客施設に関する 移動等円滑化整備ガイドライン」では、ロードサイドの看板について車から見たときの距離と時間を考慮した場合、必要となる文字の大きさは以下の表のように定義しています。
|
視認距離 |
和文字 |
英文字 |
遠距離 |
40m |
160mm以上 |
120mm以上 |
30m |
120mm以上 |
90mm以上 |
中距離 |
20m |
80mm以上 |
60mm以上 |
近距離 |
10m |
40mm以上 |
30mm以上 |
5m |
20mm以上 |
15mm以上 |
これはあくまで車からの視点ですが、徒歩を対象とした不動産向けの看板でも参考になります。
4. 文字情報|表記する情報を吟味しよう
看板にあまりに大量の情報を掲載してしまうと、情報過多になり、短時間で把握できなくなってしまいます。
基本的に看板は移動中に視界に入ったときの僅かな時間で視認されることを前提として考えなければいけません。
最低限必要な情報を吟味し、なにを最も強く伝えたいのかを考える必要があります。
不動産物件のための看板にもっとも必要な情報は、空き室または分譲中であることなどです。プレート看板と仮囲いシートでは掲載できる情報量も異なるため、看板の大きさに合わせてしっかりと内容を吟味する必要があります。
5. 写真やイラスト|イメージに合うものを選ぼう
写真やイラストは、物件やターゲット層のイメージに合うものを選ぶ必要があります。
オフィス向け物件にファンシーなキャラクターを載せたり、ファミリー向け物件にビジネスのイメージがある写真を使用すると、看板に掲載される情報にミスマッチが生じてしまいます。
物件のターゲットに合うイメージをしっかりと考え、文字情報を阻害しないサイズと配置を意識します。
6. レイアウト|分かりやすく配置しよう
看板レイアウトでもっとも大切なのは、情報の重心を意識することです。視界に入った時にどこを中心に読んで欲しいのかを考え、文字と色を配置します。
強い色や太い文字は視線を誘導しやすいので、一番伝えたい情報を配置するのに良いでしょう。また、看板の2/3以上はもっとも訴求したい情報を配置します。
不動産向けの看板はデザイン性よりも視認性が重要になります。マンションやビルの上のフロアに掲示しても道からしっかりと見えるかがもっとも大切な要素です。
宣伝効果を上げる看板タイプ&デザインを選ぼう
看板の種類によって掲示する場所は異なります。掲示したい内容と目的に合った看板を作り、デザインをしていくことで、宣伝効果は大きく変わります。
なにを伝えたいのか、どこに掲示したいのか、離れていてもしっかり見えるかを吟味して、より宣伝効果の高い看板を作りましょう!